似た写真が何枚も並ぶと、全部残すか全部見送るかで迷ってしまいます。そんなときは、今日の散歩を説明する一枚を選ぶつもりで眺めてみてください。写真の上手さを競うのではなく、自分が何に足を止めたのかを確かめる練習です。
選ぶ前に、一文を書く
「光が気になった」「道の曲がり方を覚えておきたい」「同じ色が続いていた」。まず、散歩で残したいことを一文にします。その後で写真を見返すと、単に明るく撮れた一枚と、伝えたいことが写った一枚を分けて考えやすくなります。
候補を二枚に絞ったら、それぞれで最初に目が向く場所を言葉にします。一枚は手前の看板、もう一枚は奥の木に視線が向くかもしれません。どちらが優れているかではなく、今回の一文にどちらが合うかを考えましょう。
写っていない情報を確かめる
写真だけでは、歩いてきた方向や、その前に何を見たかまでは伝わりません。説明を添えるなら、画像でわかることを繰り返すより、確かに覚えている背景を短く足します。「曲がり角を過ぎてから、同じ色の壁が続くことに気づいた」といった書き方です。
撮影日と公開日が違う場合は、必要に応じて撮影時期を示します。昔の写真を今日の様子として読ませないためです。また、写真からは判断できない建物の用途や植物の種類を、説明の中で決めつけないようにします。
一枚にしない日があってもよい
どの写真も今日の気づきと合わなければ、言葉だけの記録を選べます。写真を撮ったから必ず公開しなければならない、ということはありません。人の顔、表札、車の番号などが写っていないかも、公開前に落ち着いて確認してください。
一枚を選んだ後は、「なぜ残したか」を一行だけ書いておきます。しばらくして読み返すと、同じ散歩道でも自分が注目するものの変化に気づけるかもしれません。ただし、それは自分の選び方の記録であって、町全体の変化を示す調査ではありません。
選ばなかった写真にも、別の役割が残ります。場所を思い出すための控えや、後で比較したい景色として手元に置くことはできます。公開用の一枚と個人の記録を分けて考えると、選ぶ作業が少し軽くなります。
写真を撮らずに試したい日は、三つの短いメモで同じ練習ができます。

